昨年、楽曲タイアップの新たなかたちとして注目を集めることになったクリエイティブ・タイアップから、また新たなヒットが生まれることになった。
女優・沢尻エリカの歌手デビュー作となった主演ドラマの主人公・Kaoru Amane名義のシングル「タイヨウのうた」は、初動売上枚数で15.0万枚を記録、月内累積売上では34.0万枚という記録的な推移をみせ、9月度月間のシングル売上の首位を飾った。
今作のヒットは、昨年を代表するヒット作となった修二と彰や映画『NANA』での手法を一歩進め、より効果的な展開が印象的である。というのも、劇場映画からTVドラマへと段階的かつスムースに展開、そして、楽曲そのものが物語進行の重要な鍵になるなど、ヒットの舞台装置としては完璧ともいえる条件が揃うものであった。
表は『タイヨウのうた』関連CDの売上の状況を表したもの。口コミを活用した一般試写を経て劇場封切に至った映画版は初週の興行成績6位と好調な滑り出しとなった。公開に合わせて主演・主題歌を担当したYUIが、“YUI for 雨音薫"名義でリリースした「Good-Bye Days」も初週売上3.7万枚、累積売上も21.8万枚(9/25付現在)とこれまでの累積記録を倍する結果を出した。
TV版は映画版公開の1か月後に放映がスタート。平均視聴率10%以上をマークし、物語のクライマックスに合わせシングル「タイヨウのうた」がリリースされ、初週売上15万枚を記録することになる。この時、施策以外の沢尻エリカ本人の「人気」という要素も相当に強い追い風となり、想像以上のヒットとなった。作品施策・楽曲のシナジーに人気という要素が加わり後押しされたかたちである。
クリエイティブ・タイアップの身上は「シナジー」にあることから仕上げとしては、リリースされるDVD売上に今後焦点は移ると思われる。まずは11月に予定されている映画版のDVDの動向に注目したい。
(オリコン) - 10月16日11時58分更新